2019年度 理事長所信

理事長  遠藤 大貴 

スローガン


はじめに

 1949年、戦後の荒廃した時代背景の中、日本の再建を目指し、「明るい豊かな社会の実現」を理想に掲げ、青年会議所運動が東京より始まりました。その後日本は、高度経済成長期を迎え、当時の人たちが想う「明るい豊かな社会」は実現されているはずです。
 しかし、現代においても多くの課題を抱えています。細かく問題点を挙げればキリがありませんが、青年会議所においても、そういった多くの課題を乗り越え、さらにはそれを困難と捉えるのではなく、活用できるレベルになることを目指していくべきです。
 青年会議所が唱える「明るい豊かな社会」とは、その時代ごとのニーズに適した運動展開をすることが求められており、地域のリーダーとして運動するのであれば、各々がカリスマ的存在となり、その個の力が集結できる団体となる必要があります。

 青年会議所運動はこの調布であれば、調布から東京、東京から日本を変えることができると言われています。調布青年会議所の運動による効果が調布市のみならず東京全体へ波及し、それが関東、日本全国へと波及していくという考え方です。青年会議所は綱領で明るい豊かな社会を築き上げることを宣言していますが、何をもって達成したのかしないのか明確な指標がありません。2019年より日本青年会議所では国連が掲げている持続可能な開発目標のSDGsという社会改善の指標を設定します。SDGsは青年会議所運動と非常にリンクしています。すでに青年会議所運動自体がSDGs に該当しています。その一方、本当にそんな大きなことがこの団体にできるのか?という疑問が生じるはずです。SDGsも青年会議所運動も個人の運動が周囲を巻き込んでいくという積み重ねで達成されます。これはとても大事なことであり、根幹に持つべき思考です。ですが、時には重要な積み重ねを飛び越え、直接アプローチする個の力が必要です。青年会議所の考え方も枠に捉われないよう刷新され続けています。
 調布青年会議所はまず、個の力を最優先で発揮させたいと考えています。既に個の力が高いにも関わらず、それを発揮できていないメンバーが多数います。組織に属することで、発揮できなくなっていると考えられます。よく青年会議所では失敗をしてもいい、苦手な分野に対応することで成長につながると言われますが、確かにそういった効果はあります。ですが最近は、大きな成功体験が少ないことに加え、何も生まない小さな失敗しかしておらず、その言葉の本来持つべき意味や効果を感じられていません。近年の調布青年会議所には、苦手に取り組むより、得意分野を更に伸ばすことが重要と考えます。従い、今年はメンバーの得意分野を存分に発揮してもらうよう努め、全員で大きな成功体験を掴めるよう努力いたします。

 今年の調布青年会議所は、チャレンジングかつエキサイティングな一年にします。失敗してもいいとは言いません。必ず成功させるべく運動します。失敗はどうせするなら大きな失敗をします。大きな成功と、もしかしたら発生する大きな失敗を糧に、今後2020年以降の調布青年会議所に活かしていきます。

 調布青年会議所は素晴らしい団体です。メンバー同士の結束力も高く、シニアクラブ先輩諸兄との関係も良好です。そういった中だからこそ、甘えるのではなく、自らが主導となって「個の力」を発揮してもらいたい。過去を知る多数の先輩が2018年に卒業し、2019年以降は若手中心で運動していきます。今まで先輩に甘えて「個の力」を出していないメンバーも出さざるを得ない状況です。やってくれる人がいるからやらないのではなく、全員が属人スキルを存分に発揮することが今年の成功につながります。

会員拡大

~ 個の力が集結する魅力ある団体へ~

 今から20年前、バブルもはじける中、調布青年会議所には100名近いメンバーがこの街で活動をしていました。当時は調布の経営者がメンバーとなり街と直結した運動を展開し、会員も緩やかな減少はあったものの大多数の人数で運動をしていました。今の青年会議所メンバーは経営者以外にサラリーマンも多く在籍し、純粋に調布を盛り上げたいという気概を持った青年で構成されています。
 2019年、2020年に調布はラグビーW杯2019、東京2020オリンピック・パラリンピック、東京ブロック大会などの事業により転換期を迎えます。その年に我々の運動を広く市民や都民に伝えていくためには多くの個の力が必要になります。 

 近年、調布青年会議所は順調に会員拡大を進めていけるようになりました。ですが、まだまだ多くのメンバーを必要としています。2019年においては会員拡大に最も注力し、メンバー全員でしっかり取り組んで参ります。2020年に調布で開催される第49回東京ブロック大会を迎えるには、より多くの青年の力が必要になります。
 調布青年会議所における会員拡大の考え方は、メンバー自身の魅力が最も重要です。あらゆる団体が台頭し、組織自体の知名度が薄れている中、自分達に魅力がなければ誰も会員になりたいなんて思いません。自分たちを磨きながら、普段の生活の振る舞いから全てにおいて青年会議所を意識していきます。自分たちの魅力と調布青年会議所の魅力を発信、インパクトのある事業の開催、この2点が会員拡大成功につながる大きな要因と考え、徹底して取り組んでまいります。

ラグビーW杯2019、
  東京2020オリンピック・パラリンピック

~ 調布青年会議所が最大の運動発信の場として利活用すべき機会 ~

 この2つの大会が開催される調布市において、このチャンスは必ず活かしたい。東京オリンピック・パラリンピックは1964年以来、2020年で2回目、アジアにおいて、かつて2回開催される国は日本以外にまだありません。
 ですが、産官学民通して、具体的にどのような準備ができているのかは不明確です。準備をしていたとしても一般には全く伝わっていません。産官学民が一体となってここに特化した運動をすべきです。
 最も重要視していることは産官学との連携です。もっと横の情報共有を円滑にし、調布が一体となって準備を進められるようなつなぎ役になれるよう努めます。
 ラグビーW杯2019に関しては、調布市民を巻き込んでラグビーW杯2019自体を盛り上げる事業を想定しています。他団体連携を主軸に考え、ダイナミックな事業展開をするつもりです。東京2020オリンピック・パラリンピックに関しては、最後の準備段階となる2019年であり、調布市民が東京2020オリンピック・パラリンピックを迎えられる準備につながる事業にしていきます。この2大大会の開催と準備が関わる最も重要な2019年度において、調布青年会議所のメンバーの一人一人の個の力を以って調布が輝ける機会にしてまいります。
 近年諸先輩方より、JCはもっと思い切り運動しろ、しっかり運動しているか、等の意見が多いように感じています。それは、まだまだ私たちの運動が大きく調布にインパクトを与えられていないのではないかと感じました。初心に戻り、この街調布で更に輝く存在となり、よりJCらしく運動展開していきます。そのためにも2019年と2020年が鍵となるため、必ず成功させるべく取り組んでまいります。

青少年とまち

~ 青少年が過ごしやすく、地元を好きになってくれるには ~

 青少年にはもっとこの街に根付いて地域活動をしてもらいたい。都内に最も近い郊外である調布ゆえに、比較的調布在住のまま都内へ勤務したり、地元の家業を継いだり、地元で起業する人も多いように感じられます。今後は地元の人だけでなく、他から調布に移住してもらえるような魅力の模索、またそれを発信していく必要があります。私自身は調布で生まれ育った訳ではないですが、ここまで調布のことを考えるようになりました。そういった人を増やしていけるような運動展開が今後は必要であり、それは例年継続しているわんぱく相撲調布場所を通して発信すべきです。青少年期から青年会議所メンバーと接していくことで、いつかは青年会議所メンバーのようになりたいと思ってもらえれば幸いです。
 わんぱく相撲は私自身が入会して最も感動した事業でした。特に調布はアメリカンスクールも参加するため、日本人と外国人の気持ちの違いに注目してみていました。外国人の方が圧倒的に気の強い子が多かったイメージですが、最近は外国人の子にも気の弱い子がちらほら出てきました。時代の流れとともに変化していく調布のわんぱく相撲は国際交流も兼ねた重要な事業です。わんぱく相撲では、多くの他団体を巻き込み、出場選手のサポート、開催場所は調布の名所を周り、そのスケール感の大きい事業をしっかりと対外に発信していければ掲げた目標に近づいていくはずです。開催場所を毎回変更することもとても重要なことであると考えています。これも個の力であり、担当委員長のどうしてもここでやりたいという想いを最も尊重しています。生まれ育った地元にゆかりのある場所なのか、それとも新しくできた施設なのか等、色々あるとは思いますが、調布市内の各地で想いが込められた事業を開催することはとても素晴らしいことです。青少年という枠だけに捉われず、全てが繋がるような形を目指して事業構築を進めていきます。

まちづくり

~ 魅力ある街を多くの人に知ってもらい、住んでもらいたい ~

 調布は都会の田舎とも言われ、都会と田舎を半分にしたようなイメージです。私自身も調布に住んで9年目ですが、とても住みやすいです。駅周辺は順調に発展し、深大寺や東京スタジアム、武蔵野の森総合スポーツプラザ、映画スタジオ等の観光資源もあり、東京島嶼部をつなぐ調布飛行場、少し離れると野川や仙川、田畑、自然広場など田舎を感じられるところもあります。何より一番のメリットは立地の交通利便性です。東京のほぼ真ん中にあります。京王線や調布インターなど、交通インフラが優れており、都内や近隣都市へのアクセスが抜群です。ラグビーW杯2019や東京2020オリンピック・パラリンピックを迎えるにあたり、どれだけの観光客が都内に戻らないで調布に残ってくれるだろうか、このタイミングが調布の良さを国内外にアピールする最高の機会です。この機会にこそ私たち調布青年会議所が先頭に立って地域を巻き込んだ事業を展開する必要があります。青年会議所は地域のハブ、つなぎ役として最も優れている団体と自負しています。商店街を中心とした多くの関係団体を巻き込み、ダイナミックな事業を興し、経済発展に寄与します。
 調布青年会議所におけるまちづくりは、地域の経済発展につながる運動を推進していきたいと考えています。0から1を生み出すのは大変な作業ですが、そこに挑戦をしてみます。何かキーとなるコンテンツが必要不可欠です。これがあるから調布に来たい、行こう、もはや住みたいと思えるようなものを生み出せたら幸いです。

ひとづくり

~ 自らの人間的魅力を高めてもらいたい、魅力こそすべて ~

 自分の魅力はどのように高められるのか、私は多種多様な経験をすることで人間の魅力が形成されると思います。その中でも「一流を知る」ことは最も重要であり、その体験はその人にとって一生の宝物になります。心構えとしては、まずは受け入れることが重要であると感じています。若い頃には、直感的に物事を判断して拒否することも多く、年を重ねるに連れ心の許容量が拡がり色々な事を受け入れられるようになります。ですが、嫌なものは嫌と受け入れる必要はありません。嫌なら嫌とはっきり伝えることが大事です。本当に嫌なことを受け入れるよりは自らが必要としていることのみを取得した方がより有益です。 
 30歳を超えて苦手分野を学びたくないのであれば、長所を更に伸ばした方が良いと言われています。ただし、苦手を克服できれば、より幅が広がり魅力的な人間になるのは間違いありません。その受容と拒絶のバランスがそれぞれの人間力構成に繋がります。そのような様々な経験を得たメンバーが自分自身を発信することにより、自分自身に加え、調布青年会議所自体のブランディングに繋がります。調布青年会議所は、誰もが受け入れたくなる有益なコンテンツを提供できる運動を目指し、魅力ある組織、魅力ある街へと貢献していきます。
 青年会議所におけるひとづくり、指導力向上となると対象者はメンバーのみということが多いように感じますが、2019年度の考え方としては、メンバーに提供するコンテンツを広く一般の方にも利活用してもらいたいと考えます。産官学民が共に情報を共有し、一緒に切磋琢磨し、お互いに成長していきましょう。

Road to 2020 and beyond

~ 2020年第49回東京ブロック大会開催からその先へ~

 東京ブロック大会は公益社団法人調布青年会議所と公益社団法人日本青年会議所関東地区東京ブロック協議会における最大の運動発信の場です。必ず成功させるべく、調布青年会議所一丸となって取り組んでいます。また2020年は調布青年会議所設立50周年の節目を迎え、東京ブロック大会、調布青年会議所50周年、東京2020オリンピック・パラリンピックの3つがシナジーを生むはずです。ここで得る大きな成功体験を糧として2021年以降につなげていきます。調布は2019年、2020年に相当大きなビッグイベントを迎えますが、そこが終わりではありません。その先も調布から東京または日本全国が輝けるようにわたしたちは歩みを進めます。

最後に

 私は調布が大好きです。また調布青年会議所に所属している人も同様です。そういった想いのある街をアピールしたいのは当然のことです。自分たちがこの街に何ができるか、何をするべきなのか、試行錯誤して様々な運動を進めてきました。最も大きな想いとしては自分が住むこの調布がもっと目立って欲しい。注目を浴びて欲しい。そして調布青年会議所はもっと目立って欲しい。それを切に願います。

自らの成長のためにもっとも優先すべきは、卓越性の追求である。
予期せぬことこそ最高のイノベーションのチャンスである。
最も重要なことから始めよ。不要な仕事を見つけ、捨てよ。
―ピーター・ドラッカー ―

 これから色々なことが起こると思いますが、前述を思考に取り入れ、次々に対応していけば、新たな自己成長につながります。私もそうしてきました。ビジネスも地域活動も青年会議所運動も依頼をする側、される側かは別として根本的には大量の依頼事や作業を捌くことです。上記概念があればスムーズに処理できます。

 青年会議所の3信条「奉仕、修練、友情」とあります。調布青年会議所2019年度の解釈は、奉仕は私たちの運動自体が社会や国家に影響を与えるということ、修練は、あえて辛いことを選ぶよりは、的確に、論理的に課題を解決できるような思考を活用し、同じ時間を共有、同じ目標に取り組む、同じ経験を積むことが修練です。友情は前述2点によって得られる関係性が該当します。
 何が伝えたいのかと言うと、調布青年会議所に所属し、事業に参加することが必然的に国家や社会、地域のため、自分たちのためになっているということです。
 この素晴らしい仲間達と20-40代という貴重な青年期を過ごせることは非常に有益なことです。自分が楽しければ、きっと周りも楽しい、それが波及していけば必然と街は良くなります。
 2019年は新しい考えを持った若い力で構成されています。人は好きなことには集中できるはずです。後ろを省みず自分が正しいと想うことに集中し、枠にとらわれず、振り切った考え方で一年間運動をし、私たちの街調布に大きなインパクトを与えましょう。






2019年度 理事長所信




2018年度 理事長所信
2017年度 理事長所信
2016年度 理事長所信
2015年度 理事長所信
2014年度 理事長所信