2021年度 理事長所信

理事長   林 慎一郎 



スローガン




『これでよし』と消極的な姿勢になることが一番怖い。常に前進を目指さないと後退がはじまってしまう。~羽生 義治~

私が尊敬している、将棋の羽生義治さんの言葉です。
日常生活や仕事において、どこか『これでよし』とおもっていないでしょうか。
時代の変化の早い現代において、停滞している時間はなく、進むか退くかの二択であると感じます。
「新しい日本の再建は我々青年の仕事である」 この言葉は、1951年、第1歩を踏み出した日本青年会議所創立当初の指針であります。「ひとづくり」「まちづくり」「教育」「国際社会」「環境」など様々な分野において、青年としての正義感、理想を追求する心、真摯な情熱という価値観のもと積極的にかかわってきました。それぞれの時代で人は変わり、手法や表現は異なっても、創始の「志」は脈々と受け継がれています。
時代とともに抱える問題は違えど、「明るい豊かな社会」の実現に向け、それぞれの時代において自ら答えを考え続け、歩みを継続してきたからこそ、今があり、未来の「明るい豊かな社会」への第一歩となると考えます。

本年度、51年目を迎える調布青年会議所を牽引するにあたり、会の在り方・考え方を大きく一新したいとおもいます。過去を引き継ぎ継続していくということは新しい事への挑戦する機会を消すことにもなります。混沌とした状況の今だからこそ様々な可能性があり、飛躍できる大事な一年と捉えています。若者らしく思い切り挑戦することができることこそ、青年会議所の良さであり、魅力ある団体として50年という長い間存続してまいりました。
こうして、調布青年会議所メンバー一同が思い切った運動展開できるのも、先輩諸兄姉の皆様のお陰だと思っております。時代にあった良い伝統は引き継ぎつつ、トライアンドエラーを繰り返し、調布に本当に必要だと思われる団体でありたい。私はそうおもっています。

2021年度はスローガンを挑戦~変化を楽しみ、前へ~とします。
「新しい日本の再建は我々青年の仕事である」という言葉が私には突き刺さりました。青年会議所というのは失敗をしていい団体といわれますが、私にはこの言葉には主語が足りないと感じています。仲間とともに真剣に問題を考え、行動し、一生懸命努力した上での失敗はいいと解釈しています。いままでのことをなぞるように、表面をうまく繕っても何も生まれないのです。
人間誰しも、挑戦や変化と言葉でいうのは簡単ですが、実行に移すことはとても難しく怖ささえ感じます。安定や安心を捨てることはリスクとなるからです。
しかしながら、私達青年には立ち止まっている時間はありません。40歳で卒業を迎える青年会議所において様々な経験のできる時間は平等ではなく、自ら掴みにいくものであると思います。色々なことに挑戦できる機会は青年会議所には多くあります。目先の物事に捉われず、大局を見通し、人として、組織として、まちとして成長する為に、今までの調布青年会議所50年へ心からの感謝をし、良いところは引継ぎつつ、混沌とした状況をネガティブに受け止めるのではなく、ポジティブに捉え、青年らしく柔軟な対応で、そして変化を恐れず楽しみながら「挑戦」してまいります。
私達人間は変化に対応してきたからこそ今があるのです。

昨年、私達調布青年会議所は創立50周年を迎えました。
50年というひとつの大きな節目が過ぎ、次の10年・20年に向けて私達青年には何ができるのか。より良いまちへと進化していくためにはどうしたらいいのか。
明るい豊かな社会を築く為に、今自分達のできることはなにか。
私達が、自分達の行動・まちの課題・青少年健全育成について、疑問を投げかけ、仲間とともに切磋琢磨し、真摯に問題を受け止め、未来の為に歩みを進めてまいります。

新型コロナウィルスの世界的な流行により、オリンピック・パラリンピックの延期や球児達の夢であった甲子園を始め、プロ・アマ問わず様々なスポーツの延期や中止。その他予定をしていた各種イベントや事業等が中止や延期となりました。
もちろんイベントだけではなく、仕事や生活にも影響は及び、いままで当たり前であった「日常」が日常ではなくなりました。ソーシャルディスタンスやリモートワークなど、人と人との距離が遠くなり、これからのライフスタイルが変化しつつあります。
健康な生活そして経済の発展なくして、日々の生活はもちろん我々の青年会議所運動もままなりません。
一日も早い終息を心から願うとともに、私達ができる最大限の努力を行動に移すことをここにお約束いたします。

『未来の調布』について

 調布には様々な魅力があります。深大寺や多摩川など歴史ある場所や自然がある一方、味の素スタジアム・調布飛行場・競輪場といった他にはあまりない施設がある魅力溢れたまちであります。数年前からは想像できないほど、活気に満ち溢れています。
現在、市内には約23万人が暮らし、調布駅においては京王線で新宿に次ぐ2番目の乗降者数である1日約13万人前後が利用をしています。また、近年では駅の地下化、駅ビルや映画館の建設、駅前ロータリーや駅前広場なども新しくなり、目まぐるしい発展を遂げています。東京都のほぼ中心に位置し、自然や文化を残しつつ、都会へのアクセスも良いという好立地です。その地域の魅力を最大限に活かし、更なる地域発展の1ピースとなれるような団体を目指します。
また、本年度はいままで以上に調布市や市内関係諸団体の皆様とも積極的に交流をさせていただき、魅力溢れるまちCHOFUを目指して運動していくことをお約束いたします。

2021年度を迎えるにあたり、昨年制定した調布版JC宣言文を皮切りに、2025年というひとつの区切りに向かって、目標を定めました。
1つ目は、近年増え続ける地震や台風、洪水など自然災害発生時に、いつ私達自身も被災者となるかわかりません。緊急時には青年会議所の繋がりを活かした関係構築、また調布だけのコミュニティーだけではなく、様々な人と触れ合うことこそ成長に繋がると信じ、姉妹JC締結に向け動きだします。このような時代だからこそ、互いの文化や地域に触れ、切磋琢磨しお互いの発展と防災の意識向上に繋がればいいと考えます。
2つ目は、東京ブロック協議会主催の大きな事業である東京ブロック大会の再誘致です。残念ながら新型コロナウイルスにより、昨年開催予定であった第49回ブロック大会調布大会は開催することができませんでしたが、調布を都民へアピールする最大のチャンスで あると捉え、開催誘致するか否かを含めメンバー全員で議論してまいります。

会員拡大について

~人と人の繋がり 活気ある組織へ~
本年調布青年会議所は50名でのスタートとなります。
全国的に会員数は減少を続けておりますが、近年、調布青年会議所は50名~60名を推移しています。40歳を迎えたら卒業し、また次代へと繋がってゆく。常に若返りをしていく団体の宿命ではありますが、昔に比べ緩やかに会員減少している傾向にあります。
単年度制だからこそ、組織として会員拡大は一番の重要な役割と認識しています。
調布というまちには、まだまだ素晴らしい人材がたくさんいます。
国籍・性別に関係なく切磋琢磨し自分を高めることのできる仲間がここにはいます。
まずは、私達メンバー一人ひとりが、魅力ある青年であること。そして、地域と一体となって取り組み、運動を「発信」する事こそ必要だと考えます。
本年度も調布青年会所のメンバーは魅力に溢れたメンバーで構成されています。
拡大委員会はもちろん、調布青年会議所全体で会員拡大に務めてまいります。
また、性別に捉われず活躍できる企業や組織はとても魅力的です。
臨機応変・変幻自在に対応することのできる組織を目指し改革してまいります。

まちづくりについて

~魅力あるまちへ 新しい価値の創造~皆様は調布のまちをどう感じていますか。
自然や文化、都市部への交通アクセスなど利点も多くすみやすいまちとなっており、日本全体で少子高齢化が進む中、私達のまち調布では2028年まで人口は増加傾向との予想となっています。
一見、このままでもいいのでは。と感じてしまいますが、満足してしまってはそこでまちの成長は止まってしまいます。未来のまちとしての正解はありませんが、他人事として捉えることなく、一人ひとりが主体者意識をもち、行動に移さなければ変わりません。
その先頭を切り、私達青年会議所メンバーが新たなまちの魅力創造に向け進んでまいります。このまちのストロングポイントを利用し更に昇華させ、また、ウィークポイントは何かを考え転換し強みに変えていく。常に先のビジョンを見据え、調布の新たな価値の創造の第一歩となるよう運動展開してまいります。
そして、一年延期となった東京オリンピック・パラリンピックですが、多くの外国人が開催予定地である調布にくるといわれています。
2020年の延期によりオリンピックムードは下火となってしまいましたが、開催されると信じ、再び市民の機運を高めることのできるよう行動してまいります。
また、将来的には外国人やLGBTQ、障害をお持ちの方など、誰もが安心して住み暮らすことができる場所として推し進めていくとともに、SDGs未来都市実現に向け、一歩踏み込んでいきます。

青少年育成事業について

~未来ある子供たちへ 様々な気づき~
少子高齢化が叫ばれる昨今、調布には35000人の子供が暮らしています。
子供たちには未来を変える無限のチャンスがあります。
1つのきっかけで人生が大きくかわることさえあります。
楽しい・嬉しい・辛い・悔しい・悲しい。人生の中で様々な状況が訪れますが、いろいろなことを経験することこそ多感な時期に必要なことではないでしょうか。
本年度もわんぱく相撲調布場所を開催予定です。勝ち負けだけではなく、心を強くもつことを学んでもらいたい。これは子供だけではなく親御さんの協力なくしてありません。
私も学生時代スポーツをしてきましたが、結果だけではなくそれ以上のものを得ることができました。仲間や経験はもちろん、逃げ出したくなるほど辛かった練習で培った精神的な強さです。社会人になった今もあの時の経験に比べたら余裕と思うほどです。
負けてしまったときや悔しい気持ちを跳ね返すことのできる「レジリエンス力」(精神的対応力・回復力)が注目されています。例えば、骨折した部分が折れないように強くなって、骨が太くなるように、精神的な強さを高めてもらいたい。

また日本全体の問題として政治への参画意識の低さが問題と感じます。2016年に18歳から投票権を持つようになり、数年経ちますが、若者の投票率は約30%前後となっています。ネットやSNSで意見や文句は言うが、有権者として投票をしていない方が多数いるように思います。民主主義の意義や選挙の仕組みを中・高生へ向け分かりやすく伝え、自分が参加することで変えることができるんだという主体者意識をもってもらいたい。地域を、国を、そして世界を変えるには、未来を生きる青年一人ひとりの正しい知識と行動が必要であると理解する必要があります。

地域のリーダー育成について

~誰もがリーダーに~
まだまだ私達が知らない世界がたくさんあります。
世界的に男尊女卑の時代から、性別や年齢に捉われず、実力や人望、行動力や独創性のある人がリーダーへと推し進められる時代になってきていると感じています。評価とは自分でするものではなく、周りの人がするものであると考えます。
「正解のリーダー像」などというのは存在せず、その人なりの経験や引き出しをもとに、頭で考え、率先して行動に移し、周りを巻き込むことのできる人こそリーダーシップであると私はおもいます。
まずは、我々メンバーから自分自身の思考の幅が広がる事業を展開します。
人と人の距離が遠くなり、ネットやSNSの時代になっても、課題発見・課題解決力やコミュニケーション力というものは変わらず必要です。不透明な未来の中、先を見越して必要であるスキルや情報に対しアンテナを伸ばし、能動的に発信できる調布人育成に努めます。
苦手なことや慣れない事にも、前向きに挑戦することで見える世界もあります。
自分の殻を 1 つ破り、自己成長することこそ、ひいてはまちの為、自分の為になると考えます。

おわりに

私自身、30歳を迎えるまで調布ではないところで過ごしてきました。
調布のまちについても、特別な思いもなく、ただ漠然と誰かがどうにかしてくる。
自分自身が何もしなくてもどうにかなるだろう。
最初は何の思い入れもなく入った青年会議所でしたが、先人達の汗と涙と熱い思いがあったからこそ、今の調布があるのだと知りました。私も様々な人との出会いが大きく変えてくれました。年齢や職業も関係なく、何事にも熱く真剣に向き合う仲間や先輩方に出会えたことが今の私には財産です。
なにかと暗いニュースが多くネガティブになりがちな世の中の流れですが、私にはそう見えていません。新しい常識・新しい日常をつくることができるまたとないチャンスです。
そして、スローガンにあります【挑戦】するには熱い気持ちがなければできません。
誰かがやってくれるではなく、まず自分から変えていく、行動していくことが必要です。調布青年会議所創立51年目を次の50年に向けた新しい一歩と捉え、人もまちも組織も成長できる、新しい挑戦を誠心誠意、楽しみながら、前へ前へと推し進めてまいります。





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